よりよい労働が必要なんだと

まあ、皆ほんとに労働しない(と思われている)人嫌いだよね
http://d.hatena.ne.jp/zarudora/20080910/1221016187

ラクして生きて何が悪い
http://d.hatena.ne.jp/KoshianX/20080910/1221052002


ここら辺を読んで考えたことだけど、直接的には関係の無い話を書こうと思います。

昔、2ちゃんでこんなレスを読んだことがある

293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/28(月) 12:08:12

誰かに雇ってもらわなければ生きていけない無産階級

プロレタリアート』は、結局、

「自分も働きたくないのにこんなに頑張ってるんだ!

だからお前らも働け!」と言っているに過ぎない。

要するに羨ましいだけ。人間の心理として叩きたくなるのは当然で、

分からなくもない。だが、ニートを叩いてる人間というのは、

自分が幸せじゃないと公言しているようなものである。



297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/28(月) 12:24:41

>293

補足だけど、一部の労働者以外は

『本当は働きたくないのに我慢して働いている』

これはほぼ間違いない事実だと思う。

本当に仕事が楽しいと思っているなら、ニートたちに

「こんなに仕事は楽しくていいことなのに、何でお前らは

働かないんだ?勿体ない!」という

アプローチの仕方もあっていいものだが、

そういうアプローチをする労働者はまず居ない。

要するに、社会というのは『システムによる強制で社会に駆り出され、

皆、仕方なく働いている』そんな烏合の衆で成り立っている。

本音は押し殺している。

多くの人が、仕事に対してマイナス的なイメージしか持っていないらしい。

そして、id:Masao_hateさんの言うところの抑圧移譲が起こると……

しかし、本当に労働をさせたいと思うのなら、労働のメリット・楽しさを見せることが必要なんじゃないかと感じる。

ここの記事 によると、2002年に行われた調査ではニートとされる人たちの6割強が何らかの就業経験を持っていたらしい。

彼らは働くことに絶望してしまったのだ……そして、(今日の)労働(状況)は彼らを繋ぎとめておくことができなかった……

これは労働の危機なのではないだろうか?

右肩上がりで賃金が増えるなんてことはもはやなくなってしまい、終身雇用・安定雇用もも若年者層を中心に崩壊し、生きがい・自己実現としての労働も否定されるばかり←そもそも、こういった労働は一部の人だけものとなってしまっている。

労働のメリットというものを示すことが非常に困難になってしまっている。

しかも、サービス残業、過労死、リストラ、薄給、ワーキングプア、不安定労働などなど労働のデメリットは増える一方。

こういった現状に耐えられずばたっと倒れ、あるいはこうした現状を見て動けなくなり、ニートやホームレスになる人がいて、その一部は福祉の対象になる。
倒れなかった人たちが自分達の心を支えるために倒れた人たちを罵倒する。

現状はこんな感じだ……

今、やることは倒れた彼らを罵倒することではない。
働け、働けと追い込むことでもない。


労働のメリットを復活・増大させ、世界に示すことだ。

「福祉を受けるより、労働をした方が楽しくてメリットがたくさんある」ということを具体的に示し、それをしっかりと享受させることだ。


そういうことをやらないで―あるいはできないでいて―働かない、働けない人間だけを責めるのはおかしいのではないだろうか?

もちろん、今働いている人たちにもそのメリットがなくてはならない。

働いている人たちが働かずに福祉の対象になっている人たちを必要以上に叩くのは、メリットの数が労働<福祉の形になっているように見えてしまう―現実は違うらしいですけどね―のが原因の一つであるからだ。
労働のメリットが大きくなれば、彼らの不満も自然と解消されるに違いない。


楽しく・メリットのある労働、これをどうやって作っていくのか。

これからの労働市場のあり方の大きなキーポイントである。