拝啓、××様
コメント欄で理想の告白のされ方を書きなさいとあったので書いてみる。
以下、つたない小説(というか駄文)が始まります。
僕が茜色紅葉(あかねいろ もみじ)を初めて見たのはもう半年前のことになるだろうか。
彼女は僕の行きつけのゲーセンの常連で、県内のトッププレイヤーが集まるそのゲーセンの中でも五本の指に入るくらいの腕前だった。
しかも、めがっさかわいかった。
150cmぎりぎりくらいの低い背にどこか幼さを感じさせるちょっとたれた感じの瞳、絹のように白い肌、おかっぱ頭、そして極めつけのロリータ服。
可憐なんて言葉じゃ足りないくらい愛くるしくて、かわいらしい。
話せる機会があればゲームの話とか色々したい。
彼女を見ているとそういう思いがふつふつと沸いてくる
だけど、僕はゲームの腕もなければ、顔も悪かった。
もちろん、金もない……
こんな僕を彼女は相手にしてくれないだろう。
だから、ゲーセンで彼女の姿を見ていることしかできないのだ……
そう思っていた……
しかし、人生何が起こるか分からないものである。
ある日、僕が順番待ちの時に絵を描いてると、同じく順番待ちをしていた彼女がこちらによってきて、
「すいません、もしかして、●●の××さんじゃないですか。私、ファンなんです」
と声をかけてきたのだ。
「えっ、た、確かに僕は××ですけど。ファ、ファンっていったい?」
僕は思いっきり混乱していた……だって、片思いの相手が自分の作品を読んでくれていてかつファンだなんて。あまりにもできすぎているじゃないか。
僕は思いっきり、自分の頬を引っ張ってみた。
「いっ、痛い。夢じゃないんだ……」
「大丈夫ですか?」
彼女が心配した感じで僕を見る。まあ、話しかけた相手がいきなり自身の頬をつねりだしたら心配になるよね。
「ええ、もう大丈夫です。ところでいつ、僕の作品をお読みになったのですか?」
「そうですか、それはよかったです。ああ、いつ××さんの作品を知ったのかでしたね。それは……」
彼女が僕の作品を知ったのは半年よりちょっと前、僕がゲーセンに行くようになり彼女を見たときと同じくらいの時だった。彼女の兄の部屋にあった同人誌をあさっていた時に見つけたそうだ。
キャラがかわいく、エロが露骨じゃないのがとても素敵だなと思ったと彼女は言ってくれた。
僕らは色々話した。彼女も同人サークルをやろうかなと考えていることや気になっているゲームのこと、先日の同人誌即売会で初めて僕の本を彼女自ら買ったことなど色々話した。
帰り道も一緒に歩きながら色々話した。
そして、駅の前でお別れという時、
「あの、××さんって彼女いますか?」
「いっ、いや、いないですけど、いっ、いきなりどうしたんですか」
「もっ、もしよければ、私と付き合って欲しいなと思って……」
「えっ……」
僕はあまりの驚きで固まってしまった。何とかリラックスをしようと考えるが、体全体がこわばってしまってどうしようもない。たぶん、僕の顔は苦笑いの状態になっていたことだろう……
「い、嫌だったらいいんですけど。まあ、そうですよね。突然言われても困りますよね……それじゃ、今日のところは」
「ちょっと、ちょっと待ってください。僕もあなたのことが好きなんです。初めて、あなたをゲーセンで見た時からずっとお話したいと思っていたんです」
「じゃあ……」
「そう、ぜひともよろしくお願いします」
「ありがとうございます。こちらこそ、よろしくお願いします」
「ところでお名前は何とおっしゃるのですか?」
「茜色紅葉です。紅葉って呼んでください」
「紅葉さんですか。いい名前ですね。思いっきり似合っていると思いますよ」
彼女は顔を赤くして、
「まっ、××さんたら。ありがとうございます」
その時、電車が駅を通過する音が流れていった。
「あっ、今の終電だった……どうやって帰ろう」
「この近くには24時間のゲーセンもありますから。ガンバですよ! まあ、私は帰りますけど。ここから家、近いですし」
そう言って、彼女は手を振りながら去っていった。
それから僕と彼女の交際が始まった。
今では合同の同人サークルを結成し、創作面でもかかせない存在だ。
ゲーセンにもよくいく。
彼女に攻略法などを教わったりして少しは上達しているみたいだけど、まだまだ彼女のレベルには届かない。果たして、今生のうちに辿り着くことはできるのだろうか……
色々困ったところもあるけれど、僕はとてもかわいらしくてゲームがうまい彼女が大好きだ!
(完)
理想のシチュを書こうと思って書いたのですが、何かずれてしまった感じですね……
ちょっと文章が荒くて申し訳ない……
こんな青春を過ごしてみたかったじょ!
て、暴走しすぎですいません……
いや、でも、彼女とゲームして遊ぶとか一緒に同人をやるとかそんなことやってみたいのですよ。
ううう……(泣)
けれど、私は喪男〜♪
てなわけでいかがでしたでしょうか?