アニメを映画館で流すのはまず不可能にょろ!

380 :('A`):2007/10/23(火) 11:25:27 O
女と帰ってるとか映画をみにいったなんて書いてる奴がいるんだが

これ、前回の日記のことだよね〜
喪ブログスレ見てて、吹いた。

思ったより反応が薄くて淋しかったけど、炎上するよりは全然いいのでよしとする。

僕はめがっさ喪ですよ!
喪男元老院入り目指しているし、20代前半(20〜24辺りまで)だったら100位以内に入る自信があります!


さて、それはおいといて、今日の話題は、


アニメはテレビで流すべきじゃない、映画館で上映すべきだ( http://d.hatena.ne.jp/ronri/20071029/1193645803 )

最近、ニコニコ動画にアップされるアニメはどうなんだという話で盛り上がっていますが、上の記事もその流れについて書かれたものですね。


元記事を引用しようと思ったけど長くてどこを切り取れば分かりやすいかを判断するのが面倒なので省略!(ひどっ)


いやまあ、確かにそのやり方だとお金は取れるかもしれないけど、客が来るのかどうかも微妙な上にどこの映画館がやるのって話ですよね。

東京ならまだ何とかなるかもしれませんよ。

だけど、地方の映画館は(テレビの代わりに)アニメを上映する余力なんてありませんよ。
普通の映画ですら入れ替えを何回もすることで上映が可能となっているのに。

現在で40本近く放映されているアニメを上映することができるかっての!


30分×37本(2007年秋期に放映されているアニメの本数)=1110分=18時間半


18時間半ですよ。ちなみに現在絶賛上映中のHEROは130分。
アニメを全部放映するのにHERO約8回分を費やさなければならないことになってしまいます。
その状況で映画館がどっちを上映するかはいわずもがな……

もちろん、映画館はHEROだけを上映しているわけではないわけで、そうなると上映されるアニメの本数はかなりというか恐ろしいくらいに絞られてしまうことになってしまうと考えられます。

もっとも、現在のアニメの本数が多すぎるとも言えるでしょう。
しかし、現在の半分の数になったとしても9時間近く……現実的には非常にきびしいといわざるを得ないでしょう。

そこで結局、地方では数本しかアニメを見られないと……下手するとまったくアニメを見られない地域が出るかもしれません


また、どこが配給するかも問題です。
現在の日本ではアニメ映画専門で配給している会社はありません。
20本以上のアニメを上映するとなると、片手間でできる仕事ではないでしょうから担当できる会社は大幅に絞られていきます。
それにアニメの配給契約をするなんていう火中の栗を拾うようなことをする会社があるかどうかすら微妙です。

深夜アニメで人気だった瀬戸の花嫁の5月6日の視聴率は1.2%でした。
深夜アニメではかなり高視聴率を誇ることで有名なノイタミナ枠で放送されたのだめカンタービレの5月3日の視聴率は5.1%です ( http://dynasick.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_c805.html )

視聴率の調査世帯がそれほど多くないことと深夜アニメをリアルタイムで見ている人はそれほどいないことを考慮したとしても、いっきに跳ね上がるということはまず考えられないと思います。


また、元記事では

つまり、多くて1300万は必要だということを考えて計算すると

必要な金額:1300万円
映画館にて1話500円で300人に観てもらった時、製作側へ入るお金

売り上げ:500円X300人=150000円
分配額:150000円X10%=1万5000円(少なくとも)
必要な金額まで達するためにはどのくらいの回数上映しなければいけないか

1300万円/1万5000円=866回(満員の場合)
満員でない場合と会場の規模も考えて、いったい何人に観てもらえば目標額に達するか

1300万円/500円x10%=26万人

と書いてありましたが、ニコニコに上げられるような深夜アニメ的なものにそこまで人が来るのか微妙だと思います。


2003年3月に発売されたガンダムSEED1巻のDVD推定売り上げは把握できる範囲で累計18,092枚でした( http://www.phileweb.com/products/dvd-top20/2003/330.html )
もっとも、これは週間売上TOP20のランキング内に入っている間の売り上げですので、実際はもう少し増えるでしょう。
しかし、あれほど人気だったSEEDでさえ、DVD一巻は2万枚ほどしか売れてないのです。
深夜アニメ的な作品がこれ以上売れるとはまず考えられません。


そのような作品に配給会社が乗ることはまずないのではでしょうか。



たとえ、映画の配給や上映がうまくいったとしても、最後は観客の問題があります。
映画館に毎日のように通える客はどこにいるのでしょうか?

そんな客はまずいないでしょう。
絶対、見ることのできないアニメが出てきます。

もちろん、テレビ放映の場合でも見られないアニメ、(時間が無いので)見るのを削るアニメは出てきますが、録画できるということが大きな違いです。
また、ニコニコなら削除されない限りいつでも何回でも見れますしね。

見ることができないのが続いた場合、続き物のアニメは非常に痛い打撃を受けます。
誰も話のつながりを理解できない作品など見たくありませんからね。

元記事では考慮する項目として

いつでもそのアニメの一話目、および過去の話数が観れるように過去の回を一定の割合で上映するということをする。一回映画館に行って、数話まとめて観ることができるようにしないと初めての人は困るので、そうするのは当たり前なこと

と書いていますが、再上映をするとなるとさらにまた18時間近くの時間を取られることとなってしまい、映画館は他の映画を上映することが困難になってしまいします。
かといって、再上映する作品を絞るとなると、なんやかんやと観客からブーイングが起こることは間違いありません。


以上から考えると

現在のテレビアニメを映画館ですべて上映するという話はちょっち無理があるんじゃないかなと思えるのです。
違法録画とかを無くす(大幅に減少させる)にはいい手なんですけどね



追記―


また、元記事の方は

マンガ雑誌の立ち読み

手元に置いておきたいという願望とは例えば、週刊少年ジャンプで一回連載分を読んだけどコミックスも一応買っておく、というのがそれにあたるのではないだろうか。ついでにジャンプはコンビ二などで立ち読みすれば基本的に無料で毎週読める。ニコニコ動画は言うならば立ち読みと同じようなもので、道徳的には良くないのは確かで、正直「店の人に悪いな」とか思うのが当然だ(ここで「嫌、犯罪だ」と反論してくる人がいるかもしれないが、「観る」ことは現状ではまだ合法だ)。でも店も店で立ち読みしてほしくなかったら、ビニールでラッピングしてしまえばいい。実際ラッピングされてる雑誌とそうでないものがあるだろう?(ついでに昔、コロコロコミックはゴム使ってた)。出版社がそれをしないのは、「立ち読みで読んでもらえればそれなりに宣伝効果がある」という考え方を持っているからだ。それは一作品にしか興味ないような層がいるからだ。そういう層は立ち読みですましてしまう傾向がある。仮に週刊少年ジャンプがラッピングされた状態で販売された場合、立ち読みする層がいなくなる。それは総合的に見ても、メリットよりデメリットのほうが多いだろう。立ち読みで一回読んでコミックスを買う層もいれば、そうでない層もいる。でもなんだかんだ言って、まず読んでもらわないと話にならない。まだ読んだことがないマンガを買うのって勇気がいるだろう?評判が良いとかそういう背景がないと普通は買わない。でも雑誌でたまたま読んでみて面白かったから1巻から買って、連載分まで追いついたっていう事がどのくらい実体験であっただろうか。

と書いていますが、漫画とアニメとでは状況が違うと思います。
現在の漫画雑誌は(手に入りやすい・入りにくいの違いはあるとはいえ)全国どの都道府県でも手に入れることができます。そして、漫画雑誌の値段はいくら高くても千円以内収まります(収まらないのもあるのかもしれませんが……情報いただけたら幸いです)
そして、単行本にしたって一冊2000円以内で買えるのがほとんどです


しかし、アニメは地域によってまったく見られないところがある上にDVDの値段は高いです。話によるとVHS時代のころからほとんど変わっていないそうですが……

なので、漫画の状況から考えるのは変な方向にいっちゃうんじゃないかなと思いますです。